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アバンレポートAVANT Report

2014.07.29

AVANT report Vol.014-2

農業6次産業化の先進国、オランダ視察レポート

AR014_g 農産業の先進国オランダは、米国に次いで世界第 2 位を誇る農産物輸出大国であるが、それを支えている理由の一つは高度化した 施設園芸、つまり植物工場にあると言われている。そして、これを 支えているのが、生産性をより高めるために蓄積された様々な要素技術と、生産から加工、販売までにわたる、ビジネスとしての効率性の追求である。今回、オランダ・ハーグにある、トマトワールドという施設の取り組みについて現地視察を行なったので、ご紹介します。

 

 

 

農業の総合力を高める施設、トマトワールドとは

 ハーグ南部のこの付近一帯は、大型の屋内型農業施設が建ち並び、一見すると、まさに工場地帯といった趣である。その一角にあるトマトワールドは、トマトに関する園芸技術の蓄積と交流を目的に、6つのトマト農家が集まって設立された会社であり、約30社の企業からの出資により運営されている。

AR014_h 衛生面を重視するトマト生産では、閉鎖型ハウスにより、農薬や肥料をほとんど使用しない水耕栽培を採用している。こうした生育環境においては、品種に応じた細かな管理のノウハウが必要であり、受粉や害虫駆除などでも、生物ツールを用いるなど、先進的な農業の試みを積極的に取り入れ、生産性の向上を追求している。
 さらにここでの注目すべきもう一つの点は、精油所などの産業界から排出される余剰CO2を育成に活用し、生産性を上げていることである。これまで減らすことに苦慮してきたCO2を積極的に活用するという一石二鳥の発想であり、植物工場が集積していることで回収した余剰CO2を販売するビジネスが成立している。

 

 

 

国内の食品分野における地域産業政策の推進

AR014_i 農林水産省では、地域の第1次産業と、これに関連する第2、第3次産業(加工・販売等)に係る事業の融合等による、地域ビジネスの展開と、新たな業態の創出を行う取り組み(6 次産業化)を推進している。生産から加工、流通、消費にわたるサプライチェーン全体において、消費者ニーズの変化にきめ細かく対応していくことにより、新たな産業を創出し、定住できる地域社会の構築を目指している。又、国家戦略特区の農業特区に指定された新潟市や兵庫県養父市では自治体主導で農地の流動化を進め、企業など幅広い担い手の受け入れによる農業再生の取り組みが、具体的に試行されていく予定である。その他の地方都市においても、この様な農業の革新の試みが進められており、当社も各方面におけるマネジメント機能を発揮し、事業推進に寄与している。

 

(協力:瀬谷啓二、草間理彰)

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