鹿島グループは、赤坂に本社を構える企業グループとして、地域・行政・町会・商店会等と連携しながら、赤坂エリアの持続的な価値向上を図るまちづくりに取り組んでいます。当社はその一員として、フェーズフリーの考えのもと、デジタル技術等を活用しながら、防災・安全・安心、サーキュラーエコノミー、にぎわいづくりなど、地域課題の解決に向けた活動を推進しています。
地域の防災力向上
鹿島グループの防災技術・デジタル技術を地域防災に活かすべく、町会や行政、グループ各社と連携しながら安全・安心を支える仕組みづくりを進めています。
取り組みの一つが、AI等を活用した「建物安全性判定ツール」を用いた、発災時の避難所開設における初動対応の支援です。みなと新技術チャレンジに採択されて行った実証では、専門的な知見を要する建物の安全確認について、地域住民、施設管理者、行政職員等による判定を本ツールが効率的かつ的確に補助できることを確認しました。現在は、実装に向けた判定方法や運用体制の検討を進めています。
また、防災倉庫管理については、町会が保有する防災備品やイベント備品を見える化し、関係者間で共有・継承するための「防災倉庫管理アプリ」を作成し、実際の備品管理での活用を進めています。備品の所在や数量、持ち出し状況等を把握しやすくして平常時の管理を効率化するとともに、関係者間で情報共有することで災害時や地域イベント時の円滑な備品活用につなげることを目指しています。
左:建物安全性判定ツールの実証の様子
右:防災倉庫管理アプリ(イメージ)
AKASAKA廃油循環プロジェクト
赤坂エリアにおける環境配慮型のまちづくりの取組みとして、商店会、飲食店等と連携した「AKASAKA廃油循環プロジェクト」を進めています。地域の飲食店等から出る使用済み食用油を回収し、鹿島グループの都市環境エンジニアリングがバイオディーゼル燃料へ再資源化。その燃料を地域イベントや工事現場で活用することで、環境負荷を抑えた地産地消型のサーキュラーエコノミーを実践しています。廃油回収量に応じて商店会等に代金をお支払いし、地域活動の原資として活用していただくことで、単なるリサイクルにとどまらず、赤坂らしい持続的なまちづくり活動としての展開を図っています。
また、区主催のSDGsイベントを通じて取り組みを発信し、地域の方々や来街者に対して、サーキュラーエコノミーへの理解を広げる機会づくりにも取り組んでいます。
左上:廃油循環のしくみ
右上:廃食用油から生成した燃料を地域イベントで活用(高橋是清公園『夜の公園美術館2025』)
中央下:港区主催『赤坂・青山SDGs月間』での講座の様子
地域・行政・企業との連携によるまちの価値向上
当社は、これまでのまちづくりやエリアマネジメント業務で培った関係構築力と、多主体連携の推進経験を活かし、赤坂エリアの地域課題解決を支援しています。
本ページで紹介した取組みに加え、赤坂氷川祭での山車位置情報提供サービス、平常時・災害時の双方で活用できる電源通信カートなど、赤坂のまちを「もりあげ、まもる」ための取組みを、地域・行政・鹿島グループ各社と連携して進めています。フェーズフリーの考え方を軸に、環境、防災、にぎわいづくりを一体的に捉えた持続的なまちづくりを推進し、地域に根ざした新たな価値創出につなげることを目指しています。